30年のギャップを一瞬で埋めた内房のチャーシュー麺

千葉件の富津市の竹岡という場所にあるラーメン屋さん“梅乃屋”に、友人家族を誘って行って来ました。

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荒川区の友人宅からはアクアラインを通って、1時間ちょっとで着きました。
アクアラインの“海ほたる”は盛況の様で、相も変わらず駐車場の案内板には満車の表示が。



【11時半過ぎに着きましたが、既に行列ができていました。】


私がこの梅乃屋を訪れるのは約30年振りのことです。
小学生の時に千葉市に住んでいた頃、両親に何度か連れて行ってもらったことがあります。



【梅乃屋の2階から見た景色。三浦半島や富士山もきれいに見えました。】


梅乃屋のラーメンの特徴は3つあります。
1.乾麺を使用している
2.普通のラーメンでも厚切りチャーシュー(正確には煮豚)が複数枚載っている
3.スープはチャーシューの煮汁をお湯で割ったのみで、出汁は使っていない

このことを知れば、誰であっても大まかな味は想像できることと思います。
まぁおもしろそうではあるけれど、味を求めるという類のモノでは無いと…。


しかも、世界を股に掛ける静岡のスーパーグルメブロガー“裕治伯爵”も、梅乃屋にガッカリして帰って来たというではありませんか。
 “祐治伯爵の世界食べ歩き”梅乃屋訪問記


かく言う私も、実際に食べてみたら『思いでは美しく…』的なもので、苦笑するのだろうと少なからず思っていました。



【梅乃屋のメニューは基本的にラーメンとチャーシュー麺の2種類だけ。】


しかし!トコロガドッコイ!
私のストライクゾーンド真ん中に、しかも全盛期の伊良部のストレートって感じのが決まっちゃいました!


私は普通盛りのチャーシュー麺を頼みましたが、かなりの量で大盛りだと厳しかったと思います。



【厚切りのチャーシューが8枚くらい載っています。真ん中の玉ねぎはトッピングで、これは頼んで正解でした。】


ちなみに普通のラーメンでもチャーシューが何枚も載っているところは、30年前と全く変わりません。



【いちばん手前が普通のラーメン。チャーシュー麺とあまり差異が無いのは30年前と一緒です。】


まずチャーシューですが、ひと口食べたら『これだっ!』って、30年前の小学生の時の味を頭が覚えているんですね。
まるで味のデジャヴって感じです。
あまりの懐かしさに思わず涙腺が緩みかけました。
いやホント最高ですよ!

あまりのチャーシューの美味しさに、ここでちょっとムリなお願いをしてしまいましたが、店員さんは笑顔で引き受けてくれました。



【プリプリのチャーシュー。ジューシーで味がしみていて、今まで食べた中で最高のチャーシューです!】


私はバラ肉のチャーシューが好きというか、この梅乃屋のチャーシューが私の“チャーシュー感”の源泉になっているので、プリプリでジューシーなこのチャーシューが好きなのです。
ラーメンのトッピングとしてはロース系チャーシューが好みの“裕治伯爵”が、このチャーシュー麺を由としない理由が解りました。


そして麺は間違えなく乾麺ではあるのですが、だからといってインスタントって感じでは無いといいながら、でも中華三昧の様な生麺風の乾麺という訳でも無い、何とも不思議な感じです。
でも明らかに乾麺の味ではあります。
これもまた美味しいと思った私です。



【確かに乾麺ではありますが、全くジャンクな感じはしません。】


さらにスープですが、出汁が入っていないってことを知らずに食べたら、誰もそうと気が付くことは無いでしょう。
それどころかシッカリとコクもあり、どうやってこの味を出しているのか不思議なほどです。
なお、見た目は後で滅茶苦茶にのどが渇きそうな感じですが、意外というか完全にサッパリ系でそのギャップに驚きます。



30年前にお伺いした時の記憶に、厨房の七輪の隣でお婆ちゃんがチャーシューを切っている後ろ姿があります。
そのことをお店の方に話しをすると、『お婆ちゃんはもう20年前に亡くなりましたが、今でも七輪を使ってスープ作ったり麺を茹でたりしています。』と教えてくれ、帰り際にはお婆ちゃんの写真を見せてもらいました。



30年間というギャップを一瞬かつ確実に埋めてくれた梅乃屋のチャーシュー麺
入店を待つ人の行列は、ラーメンやチャーシューの味や作り方と同様に、多分30年間変わることなく続いているのでしょう。


私の突然のワガママなお願いにも、嫌な顔ひとつせずに対応してくれた店員さん。
そんな梅乃屋さんの店員さんたちの温かさというものも、スープの出汁になっているのだと思いました。


近いうちに200km走ってまた行きます!
アクアラインとそれを作ったハマコーには感謝しない訳にはいきませんね。


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