私には響かなかった  −歌うクジラ/村上龍−

年末年始の休みに読むつもりで買ってあった“歌うクジラ/村上龍”を読みました。



《上下巻で700ページの大作です。装丁カッコイイですね。》


正直言って、私にはよく解らない小説です。
というか、作者がこの小説で表したいことが難解というかレベルが高く、私には理解できないといった方が適当かもしれません。


何層にも階級化された未来の日本で、下層階の少年が最上層の指導者に会うために旅をする数日間の話です。
最上層の人たちはグレゴリアン チャントを歌うクジラから発見された“SW遺伝子”を注入され不老不死となり、地球の隔離された世界や宇宙空間で生き続けているという。
設定されている話の背景はとてもおもしろいものだと感じましたが…。


わたしは村上龍SF小説はかなり好きで、数年前に“半島を出よ”を読んだ時などは、余りの痛快さに鳥肌がたったほどです。


今回の“歌うクジラ”で感じることができるスバ抜けた描写とスピード感というものは、確かに村上龍でなければ出せないものだと思います。
でも、何かこう今ひとつ心が引き寄せられないんですよね。


それがどういう理由によるものなのかは分かりませんが、でもまぁAmazonの書評を見てもかなりの高評価なので、私に合わなかったというだけなのかも知れません。


期待していただけに少し残念に思いました。




テクノ・ラボの最新の求人情報はコチラをクリック

テクノ・ラボのHPはコチラをクリック